受賞者へのコメント

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  江口 宏志

  受賞作 : No.60「会いたい」片山晴、No.59「行きたい」片山あさ

  「夏休みにおじいちゃんとおばあちゃん？に会いに行きたい。」って強い気持ちが絵からとっても伝わってきました。
  いつもいっしょにいて、同じものを食べて、たくさん話しているのに、気持ちを絵にしてみたらちょっと違う。
  このズレがまさに、さまざまなサマー。兄弟姉妹って面白いですね。

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  山田 結美

  受賞作 : No.20「ちょうちんあんこう」すずきようすけ、No.19「スピノサウルス」すずきゆうさく

  色合いがそれぞれの生き物たちが住む世界を想像できて見ていて楽しかったです。ちょうちんあんこうが照らす私たちの見たことのない海の底の世界。スピノサウルスは今年その大きな尻尾が舵取りの役割があると発表されて水の中を泳いでいたと話題になったり。海の底も恐竜も毎年新しい発見があるのでとても楽しいです。
  思い切りのいい色使い謎多き未知の生き物たちからワクワクした気持ちを感じて描かれた作品たちに私もワクワクさせて頂きました！

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  山梨 崇仁

  受賞作 : No.18「やまとうみ」うちだしあん

  ダイナミックに葉山を表す一枚です。
  熱くエネルギッシュな太陽の下、水や山で生き、遊ぶ様々な生き物と人の様子を表しています。そして色合い豊かな空模様も加わり、見る人の心にあるそれぞれの葉山の姿を思いに浮かべることでしょう。素晴らしいです。

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  山口 繭子

  受賞作 : No.56 「ツバメ」西原 一芽

  （寸評、もといメッセージです）
  西原一芽さん、はじめまして、こんにちは。男の子なのでしょうか、女の子なのでしょうか、どちらでもすてき。すばらしいお名前のもちぬしである一芽さんの作品「ツバメ」を見たとき、私の頭にも、ずいぶん昔の夏の思い出がよみがえってきました。
  今回の「holiday museum（ホリデーミュージアム）」のような、イケてるイベントをひらいてくれる人がいればよかったのですが、小学生の私には、夏休みの図画工作の宿題というのは、やっかいな夏の大仕事だったんですよ。図工のせいせきがちょっと良かった私にとって、図工の宿題というのはだんだん、「だれよりもうまい絵をかいて、一番をとらなくちゃ！」と思うようになっていたからです。表現したいものよりも、“みんながびっくりするくらい、上手に作ること”が何よりも大事。家族旅行の時に撮った風景の写真を何度も見ながら、細かく、正確に、とにかくきれいに、家の中に閉じこもってかいたりしました。正直、ぜんぜん面白くなかったです。
  その後、数えきれないくらいたくさんの夏を過ごすうちにすっかり忘れていたのですが、一芽さんの作った、つばさの音がバサバサっと聞こえてくるような、水しぶきがピシャッと飛んできそうな、そんなツバメを見たときに、「わぁ！」と思いました。
  うまいとか本物そっくりとか、そういうことではなく（ヘタって言ってるわけじゃありませんからね）、それを見た他の人に「わぁ！」って思わせる作品を生み出すあなたって、なんてすごいんでしょう。なんて、自由なんでしょう。ツバメのかわいらしさや意外なたくましさまで感じられ、見ているだけでなんだか、とてもハッピーな気分になりました。
  ちょっと難しいことを言っちゃうのですが、なんで昔、先生は、子どもだった私たちに「夏の思い出」を図画工作にして新学期に出しなさいと言っていたのか、今ようやくわかりました。上手な絵をかいてきなさいなんて、思っていなかったんですよね、きっと。それよりも、みんながしあわせな夏を過ごして、元気で健康でいてほしくて、そのための「手段（しゅだん）」として、図工の宿題があったんだなぁとようやく合点（がてん）がいきました。
  私は今、お仕事でいろんなモノやコトを作っています。一芽さんのツバメに負けないような、本人も周りも楽しくなれる、そんな制作ができたら最高です。がんばりますね！
  本当にありがとうございました。そして、おめでとうございます。

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  伊藝 徳雄

  受賞作 : No.37「わ〜つかまっちゃう」ロドリゲス星南

  見た瞬間に海の中の生物の躍動感が伝わり海の中にいる錯覚を覚えました。
  夏休みの海での思い出と共に海中をよく観察して思い出しながら描かれた素晴らしい作品だと感じ選出させていただきました。

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  若狭 真司

  受賞作 : No.62「セミ」SU

  今回も非常に優れた作品ばかりで、館長と何度も互いの腹を探りながら(笑)作品を決めかねていました。前回、音を意識した選出でしたが、今回は自分が欲しい、と思ったものをそのまま選びました。最後まで迷っていた作品がいくつもありましたが、平面作品なのに立体的に構成された、この不思議なセミの絵を選ばせてもらいます。消え入りそうな淡い色遣いとタッチも、セミの短く美しい一生を表現しているようにみえて強く惹かれました。この作品をイメージした音を作れることを嬉しく思っています。おめでとうございます。

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  のみやまさくら

  のみやまさくら審査員は応募者全員の作品に対してコメントを寄せてくれます。

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  堀出 隼

  受賞作 : No.7「夏の海」

  選出の理由は、今回この絵の中に表現されている「雲」に一番ドキッとしたことです。
  画面下部分の海と砂浜が、それを助長しているのもありますが、
  画面上部分の空に描かれた「雲の奥行き」の様子が、この夏、館長の頭から離れませんでした。
  日々生活していて、見上げるとそこにある「雲」の、そして「空間」の捉え方に大きな変化を与えてくれました。純粋に「アートの力」ってすごいなと思いました。
  この雲から「館長も、物事に対して色々な見方をするんだよ〜」と優しく言われているような感覚になります。
  アートの良さは、観る側も良い意味で勝手にストーリーを作りながら、想像しながら、今回で言う「さまざまな」楽しみ方が出来る事です。